「最近、速算やってない」
と、生徒が帰りがけにボソっと。
“速算”とは、簡単な四則演算100問をいかに早く解けるか!というチャレンジプリントで、ボソッとつぶやいた彼は現チャンプです。
あと数秒速くなると私の記録も抜いてしまいかねないのでちょっとあせってます(笑)
現チャンプの彼も最初から早かったわけではなく、初めは記録を同期に抜かれ、後輩にも抜かれ、しまいにはお母さんにも抜かれ(むしろお母さんが速くてびっくりしました(笑))、「いや、やりたくない」と言ってしばらく“速算”をやるのを渋っていたくらいです(笑)
それでも「はい」と言ってプリントをわたし、やらせ続けていたら、ある日、「よっしゃー!」との声が。タイマーで記録を確認すると、抜かされてきた同期と後輩を抜き返して、見事1位に!
ここからは一気にモチベーションが上がったようで、嫌々だったものが今は自ら進んで「速算やります」と、こっちが何も言わなくても勝手にプリントをもっていって、自己新記録を狙いに速算に挑むように。ちょっと前までとは180度違うな、おい!ってくらいの積極ぶりです。
ここで突然ですが、脳は「快楽」を求めるらしいです。“ドーパミン”という脳内物質が脳に快楽を与えるようで、困難だと思っていたことを達成した時にもこのドーパミンが分泌されるようです。
脳は快楽を求めるので、その時のことを鮮明に記憶し、再びその快楽を求めようとはたらきます。これが行動に移り、何度も繰り返していくとその行動が上達する、「学習」のメカニズムになっている。
と、脳科学者で有名な茂木健一郎先生の本に書いてありました。
彼の態度が急変したのもこのメカニズムなんでしょうね。上手く回り始めて、今では“速算”を楽しんでいるように見えます。
「好きこそ物の上手なれ」
ここから数字に興味を持ち、数学に興味を持ちと興味が広がっていったら儲けもんだなと内心思ってたり。どうせやるなら勉強も楽しんでやってもらいたいですよね。
一方、今日の授業で平方根の計算がまだまだだということが判明。そこは間違えたらダメだ。ということで、その点に関しては興味を持つまでのんびり待つつもりはないので宿題を多めにわたしましたけど(笑)
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